若手ながら、新商品開発部でサンエーの未来を担う村上篤志さん、日留田竜也さん、鍛治屋孝成さんにお話を伺いました。
次世代を担う若手メンバーで新商品開発を目指す
−まずはそれぞれの入社年度とキャリア変遷を教えてください。
村上:2014年に入社し、生産技術部で設計図を製造ラインに落とし込み、量産品を作っていく仕事をしていました。2023年から、新商品開発部に異動になりました。
日留田:2017年に入社し、技術開発部を1年、品質保証部を5年経験したのち、新商品開発部に異動となりました。現在は尿素水品質センサーの技術を活かした新しい製品開発のサブリーダーを務めています。
鍛治屋:私は2020年入社です。入社後は薄膜チップの製作やプロセス改善を行なっていましたが、現在は新商品開発部に在籍しています。
−どのように新商品開発部の仕事を進めていますか?
日留田:新商品開発部は我々3名と部長の合計4名で構成されています。脱炭素の取り組みが世界で進んでいる中、車両の取り組みをサポートするセンサーの開発を目指しており自分たちで仮説を話し合い、実験を行い、その結果を踏まえてまた新たな仮説を立て、開発を進めています。
−若手3名で新商品開発を担っているのですね。
日留田:サンエーの次世代を担う若手メンバーで1つの製品を完成させようということで、生産技術の知識を持つ村上さん、薄膜チップ技術を持つ鍛治屋さんに来ていただきました。
−同じ部署、年齢の近い3人ですが、お互いの印象を教えてください。
村上:日留田さんはリーダーということで、会議でも主体性を持って進めてくれ、年下ながらチームを引っ張ってくれる存在です。鍛治屋くんは文献やデータを細かくチェックしており、私もデータが足りないと怒られる時があるくらい(笑)、頼もしい後輩ですね。
日留田:村上さんはとても柔和な雰囲気を持っているので、後輩としても非常に接しやすいです。私が品質保証部にいた時は、生産技術について聞きたい時は必ずと言っていいほど村上さんに質問しに行っていました。技術の専門性はもちろん、いつも優しく答えてくれるので、質問しやすいんです。鍛治屋くんは大学のゼミの後輩なので、部署が違う頃からよく話していました。持ち前の生真面目さを仕事に生かしてくれているので、非常に助かっています。
鍛治屋:村上さんは生産技術部での経験を新商品開発部でも発揮してくださっています。図面を引けたり、製品の生産にまで配慮が行き届いたりと、私にはない技術を持っているので、頼りにしています。日留田さんは大学のゼミの先輩ということで、新入社員の頃から積極的に話しかけてくださり、慣れていない私をいつもサポートしてくださいました。今は新商品開発部のリーダーとして他部署との架け橋にもなっているので、感謝しています。
世界No.1を目指して製品作りを行える環境
−仕事のやりがいを感じるのはどのような瞬間ですか。
村上:新商品開発部は製品の基礎から設計・開発しなければいけないので、国内外の文献などからも新しい知識を取り入れ、勉強しなければなりません。ただ一歩ずつ開発が進んでいくことや、日々勉強できる環境にあることは、やりがいに感じています。
日留田:部品の選別から始まり、ある程度の測定できるような形になるまで漕ぎ着けると、やはり感動がありますよね。リーダーとしては、これまでやってきた開発業務だけでなく、スケジュール管理や全体統括も求められるので、そういったところでも学びは大きいです。
鍛治屋:今私たちが作っているセンサーは非常に難易度が高く、完成品と呼べるまでにはまだ時間がかかるのですが、世界No.1を目指して製品作りを行えるというのは、非常にやりがいを感じます。今まで経験したことのないことが多いというのも、新商品開発部の魅力ですね。
−これまでのキャリアの中で、どのような時に自身の成長を感じましたか?
村上:新商品開発部は原理原則を追求していくような部署なので、文献を読みながら、新しい知識を得ながら手探りでやっていくという過程で、成長を実感することが多いです。
日留田:リーダーになったことで視野が広がりましたし、自分が主体となって様々な部署と連携したり、働きかけたりすることが必要となったので、そこは成長している部分かなと思います。
鍛治屋:以前の部署では決められたことを正確にこなすことが求められましたが、新商品開発部では自分で考え、動くことが求められます。それが少しずつ出来るようになってきていると感じているので、新商品開発部での成長は大きいと思います。
−休日はどのように過ごされていますか?
村上:私は昨年結婚したばかりなので、妻と一緒に過ごしたり、妻の手料理を食べたりするとそれだけでリフレッシュできますね。
日留田:私はゲームやプラモデルを家で楽しむことが多いです。広島市内出身なので、広島市に戻ってラーメン屋の開拓をすることも多いです。
鍛治屋:私も広島市出身なので、実家に戻って妹と買い物をよくしています。
サンエー社員は、物静かで熱いものを秘めた人たち
−サンエーにはどのような人が多いと思いますか?
村上:個々の技術力が高く職人気質な人が多い印象ですね。何か困ったことがあれば親身になって相談にのってくれるので、大変仕事のしやすい環境だと思います。
日留田:サンエーの人たちは皆さんシャイですが、技術に関して真剣に向き合い、熱い想いを持っている人が多いです。物静かで熱いものを秘めた人、というイメージですかね。
鍛治屋:薄膜チップのグループは、割と賑やかでした。薄膜チップはセンサーの心臓部で、1人では成り立たない仕事なので、チームワークが良かったと思います。
−サンエーはどのような学部出身の方が多いですか?
村上:工学部や情報学部の方が多いです。物理学や電子回路、薄膜技術について学んできた人もいます。
日留田:ただ製品は色々な技術の集約ですので、入社前に製品と完璧に合致している技術を研究しているということはなかなかないと思います。私も大学生の頃は自分の研究内容と製品の技術がマッチしているのが喜ばれるんだろうなと思っていましたが、果たして製品ではどんな技術が求められているのかよく分かりませんでした。研究内容が異なっていても入社してから学べば良いので、サンエーの雰囲気や若手でもチャレンジしやすい社風が合う人に入ってきて頂ければ嬉しいです。私たちのように、若いうちから大きい仕事にトライできるというのは、サンエーの魅力だと思います。
−中途入社の場合は、どのような人がサンエーにマッチすると思いますか。
村上:技術力や知識は入社後も補えるので、それを学ぼうとする学習意欲や、まずはやってみようとするチャレンジ精神があると嬉しいです。またチームプレーでの仕事が多いので、協調性のある方が合っていると思います。
鍛治屋:技術で言えば、材料に詳しい方に来ていただきたいです。センサーでは材料によって、この環境には弱いなどの特性が異なります。材料を選定して製品をせっかく開発しても、試験段階で問題が発生すると開発段階からやり直さなければいけません。製品開発の最初の段階である材料について、例えば金属や樹脂など特定の分野でも良いので、材料のプロフェッショナルが加わってくれると心強いです。
−最後に、皆さんの今後の目標を教えてください。
村上:今は開発段階ですが、最終的には生産ラインを組み立て、量産化まで漕ぎ着けることを目指しています。そうなったら自分のこれまでのキャリアも活かせると思いますし、量産化し、エンドユーザーに製品を届けるまで、新製品に携わり続けたいです。
日留田:新商品開発部としては、今開発するセンサーを世界一のセンサーにするのが目標です。個人としては、リーダーとして全体を見ながら、滞りなく開発を進められるように成長していきたいです。
鍛治屋:測定力や性能が世界一のセンサーを作り、技術を確立して特許を取りたいです。