クリヤマの高品質な製品リソースを最大限活かし、北米という巨大マーケットに挑む

Kuriyama of America, inc.
岡田卓也
帰国子女としての経験を活かしたいと考え、2005年にクリヤマ入社。東京支社で営業職として活躍したのち、2013年2月にKuriyama of America, inc.(以下、KOA)に赴任。現在は産業資材営業部のセールスマネージャーを務める。

アメリカにはない業態「商社」としての価値を発揮するために

−現在担当されている仕事内容について教えてください。

産業資材営業部に所属し、建機農機メーカーに部品を納めるサプライヤーとして営業活動を行っています。主な顧客は、建設機械や鉱山機械を手がけるアメリカの製造会社A社です。建機に使用するゴム樹脂の部品や燃料ホースを、顧客の仕様に基づいてOEM生産を行い、販売しています。

−日本とアメリカで、顧客のカルチャーの違いはありますか。

大きく違うと思います。日本の企業はピラミッド型の組織体系であるため、根回しなどの商習慣が求められますが、アメリカの企業では階層が少なく、経営者以外の社員はほとんど同じ立場である文鎮型組織なので、経営層へのアプローチが必要です。また受注の単位が大きく、ビジネスのスケール規模が大きいのは、アメリカならではの特徴なのかなと感じています。

−営業スタイルにも違いがあるのでしょうか。

アメリカではそもそも商社という業態がなく、商品別に分かれている現地のバイヤーと連携しながら営業を進めていきます。商社であるクリヤマとしての価値や、日本での実績を顧客に知って頂いて売上拡大をすべく、今チャレンジを続けているところです。

−クリヤマのどんな点をアピールしていますか。

品質・価格・納期の3要素でのアピールが重要です。クリヤマは品質の高さはもちろん、緻密に正確な納期を組み立てる事ができますし、価格面でも価値を感じて頂けると思っています。また商社ながらも大きな倉庫を構えていること、クリヤマジャパンのリソースを使うことができることは顧客にとってもメリットになります。特に直近のアメリカ市場では為替における調達の最適化が行われているため、クリヤマジャパンのリソースは重宝されます。

日本のやり方を押し付けない。相手にリスペクトを持つ言動が必要

−KOAへの赴任のきっかけはどのようなものでしたか。

帰国子女としての経験を活かしたいという思いでクリヤマジャパンに入社をしたので、入社時から海外に行きたいことをアピールしていました。2005年から8年間、東京支社で国内営業をしている間も、アジア地域から仕入れ先を探し、利益を最大化出来る中国を提案しました。海外市場を意識し動いていることは伝わっていたと思いますし、クリヤマジャパンはそういった想いを汲んで自己実現できるフィールドを与えてくれる会社だと思います。

−クリヤマジャパンとKOAでの社風の違いはありますか?

クリヤマジャパンは面倒見の良い方が多く、何か困ったことや課題があれば、先輩が一緒に解決してくれることが多かったです。KOAでは私がマネージャーという立場であることもあると思いますが、ある程度自立して動くことが求められます。もちろん周囲もサポートはしてくれますが、自分で意思決定し行動していくことが大事だと思います。

−国籍や文化の異なる人たちと働く上で、意識していることは何でしょうか。

日本のやり方を押し付けるのではなく、相手へのリスペクトを持つということです。ただ“日本の本社がこう言っているから”というだけでは組織や仕事は動きません。様々な文化・習慣を持つ人たちが、それぞれどんなことを考えているか、物事が前に進まない場合はなぜなのか、1人1人に寄り添い、常に感謝とリスペクトを持って接することを心がけています。KOAの社長を日本人ではなくアメリカ人が務めていることも、他の日系企業ではあまりないことですし、クリヤマの相手を重んじるカルチャーが反映されていると感じます。

−KOAで経験した試練や、印象に残っているプロジェクトはありますか。

産業用ホースの案件で以前、サプライチェーンがうまくいかず、このままでは納期遅れになりそうなことがありました。そこで約2年間、仕入先の工場まで出向き、1つ1つの部品の納期を確認・明確化しながら、納期に間に合う生産ラインを組んでもらえるように走り回った経験があります。非常に泥臭い仕事でしたが、工場で働いている方々とも親しくなり、今では誕生日に連絡が来るほどです。現地に出向いて、膝を突き合わせて話し合いながら問題を解決していったことで、戦友のような仲になることができました。

会社の成長を自分が担う。アメリカンドリームを追い求めて

−今後の目標について教えてください。

北米での産業資材事業の拡大は、クリヤマホールディングスの決算説明会でも取り上げているとおり、クリヤマグループに於ける注力事業です。「建機・農機のグローバルTier1サプライヤー」の地位を目指し、大きな売上目標が設定されているため、その達成を目指して邁進していきたいです。北米という巨大マーケットで新規開拓やシェア拡大に自分が携われるというのは、まさに“アメリカンドリーム”のある国だなと感じます。自分自身も成長していきながら、大きな目標に貢献できる人財を目指していきたいと思います。

−どのような人にKOAの仲間になってもらいたいですか。

アメリカは世界の中でも大きな投資を呼び込める国であり、スケールの大きい仕事に携わることができます。そういった環境にチャレンジ精神を持って飛び込める方は、とてもやりがいを感じられると思います。クリヤマグループは自分のやりたいこと、成長したいことを明確にすれば、活躍できる舞台を用意してくれる会社です。ぜひ一緒に、クリヤマグループで大きなミッションにチャレンジしましょう。